エッセイ |
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思いつくままに…
思ひあふれて 先日ぼくが理事長を務めている ![]() 当創邦の米川理事長のチェンバロと箏の二重奏「彩の響」、 この曲はこれからの日本音楽の行く先を 予感させる作品でした。素敵でした。 それからぼくの処女作「六斎念仏による意想曲」と 小品歌曲二題―「はなかご」と「思ひあふれて」―を 演奏させてもらいました。 「はなかご」は萩岡未貴さんの弾き唄いで、 過不足のない、とてもよい演奏でした。 ![]() それから杵屋秀子さんの唄、中川敏裕の箏で 「思ひあふれて」を演奏しました。 秀子さんの唄は、曲の思いがあふれ出るような 圧巻の演奏でした。 才能やテクニックをひけらかすのではなく、 曲への思いがこぼれ出て、 そのはざまから才能があふれ出て きらりとしたテクニックがこぼれ出るような、 大人の唄でした。 秀子さんと敏裕のこのアンサンブルは、 これ以上ないといってもいい出来だったように思います。 ![]() また「六斎念仏意想曲」は、 今藤長龍郎さんの三味線群、藤舎佐千子さんの太鼓群での、 プレスティッシモで若さあふれる、たいへんすばらしい演奏でした。 幸せでした。 ![]() |