エッセイ

東京新聞 2004年5月29日掲載
風車◇創邦21を終えて

 去る21日、第5回「創邦21」の作品発表会を開催することができました。日本の伝統音楽継承と創造を担う志を持った仲間が集まった同人組織の会です。この種の集まりは作曲家ばかりになるのが普通ですが、私たちの会では演奏家、作品を創る人たちも等しく同人として活動しています。
 過去4回はテーマを設けませんでしたが、このたびは「先駆けあるいは時代遅れ」というテーマを設けてみました。「先駆け」というのは文字通りの意味ですが、「時代遅れ」というのは時代遅れに思えても実はーという意味と、文字通り時代遅れになってはいけないという自戒をこめた意味を、いささか斜に構えてキャッチフレーズにしたのだと僕は解釈しています。
 当日は古典的なスタイルから比較的新しいスタイルまで、タイトルにふさわしい演奏会ができたのではと自賛しておりますが、お聴きくださった方々はどう受け止めていただけたでしょうか。率直なご意見を承りたいと思っています。
 この種の会にテーマを設けるのは統一感をもたらすと同時に、作品の質をしばってしまうきらいもあります。さて、これからどのような方向にいくのがいいのか一同模索している次第です。紙面を借りて恐縮ですが応援してください。