エッセイ

東京新聞 2003年8月30日掲載
風車◇2匹目のどじょう

 昨年9月、東京新聞の肝いりで「三味線ってなあに?」という会を催すことができ、我々長唄人として、また邦楽家として、とてもうれしい限りでした。この種の催しは、第1回は打ち上げ花火のように景気良くぶち上げることができるのですが、それ以後となるとなかなか難しいものです。さいわい昨年は大勢の方々に聴いていただくことができ、また好評だったようで、今年も9月29日にイイノホールで催す運びとなりました。
 今年は各ジャンルの三味線の特長と、長唄畑のいろんな曲をお聴きいただくことを主眼にプログラムを組んでみました。
 人間国宝コンビの杵屋喜三郎師と杵屋五三郎師の「越後獅子」、田島佳子師の「都風流」、山田抄太郎先生作曲の「夜遊楽」、杵屋勝芳寿師担当で藤井凡大先生作曲「四重奏曲」、そして僕が芸大在学中に作曲しました「六斉念仏意想曲」という曲を、芸大の現役の学生や最近の卒業生を中心に、僕らも一緒に演奏します。
 もちろんワークショップもあります。昨年ご来聴くださった方も、今回初めてという方も多数、ご来場いただければと思っております。こんな会が毎年、欲を言えば年に数回ぐらいは機会があればと思っております。読者の皆様の応援を待っております。